芸術は心の栄養

　新型コロナが私たちの日常に出現してから1年になりました。日常は一変し、人と人との距離を取ることを求められる生活となり、孤独を感じている人もいることでしょう。

　もちろん感染は怖いです。誰もコロナに罹ってほしくないです。でも、安全に生活することが、何もかもを我慢する、あきらめる生活になってしまっては、子ども達の未来が失われてしまうと心配しております。身体に食べ物の栄養が必要なように、心には感動という芸術の栄養が不可欠です。子ども達には身体も心も成長して欲しい。そして、子ども達の成長には「今は待って…」も「あとで…」もできないと思います。成長するのは今、この時なのです。

　涙があふれて心が震える感動は、やはり実際に生の体験をしてこそだと思うのです。だからこそ、私は舞台を創り続けることを大切にしていきたいです。安全面への配慮を十分に行いながら、これからも子ども達と一緒に本物の舞台芸術を創っていきたいと思います。これからも名取こどもミュージカルをどうぞよろしくお願いいたします。

名取こどもミュージカル実行委員会

実行委員長　赤沼　貴子

「子どもたちに、本物の舞台芸術を体験させてあげたい！」

名取こどもミュージカルは、2008年12月に上演された名取市制50周年記念市民ミュージカル「ハッピー・ロケーション」に出演した子どもたちと保護者を中心に、2009年に結成されました。

以来12年間、特定の経営母体を持たず、保護者有志による実行委員会が運営しております。

これまでに市民ミュージカルを含む11回の公演、映画の上映会を行ってきました。また、東日本大震災後には、石川県で3回も公演する機会をいただきました。
毎年1回の公演のほか、名取市内のイベントやテレビ番組、動画への出演など、様々な活動を行っています。